茹だるような日は

オリンピックが終わり、絶賛甲子園の時期ですね。
僕は見る専ですが野球が一番好きなスポーツなのでぜひ店頭ではそんな話もできたらと思います。
そんな8月も後半に差し掛かった頃ですがそろそろ夏のファッションに飽きてきた人も
ちらほら居るかなかと思います。
そんな鬱屈とした気持ちを切り替えるように、今の時期も着れて、かつ秋冬の季節も活躍する
アイテムがたくさん届いてますのでその中から本日はこちらのアイテムを。

soe “Printed L/S Tee “YEK”” – PINK

インパクトのある「YEK」のプリントが目を引くかと思います、これは70年代後半に国内外に
多大な影響を与えたTMO(Yellow Magic Orchestra)の楽曲「KEY」を反対にしたグラフィック。
坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣の３人により結成されたYMOは、それまで主流ではなかった
打ち込みにより作曲された「ライディーン」を筆頭に当時の若者たちを踊らせ、ヴィジュアルでは
赤い人民服にもみあげを切り落とした髪型、いわゆるテクノカットもまた世間に大きな影響を与え、内気な学生からヤンキーまで。
様々な層を巻き込んだ社会現象を生み出した伝説のバンド。

soeのディレクター伊藤氏は故高橋幸宏氏と血縁関係ということもあり過去にもこの
YMOシリーズは展開されていますが今回は楽曲「KEY」をモチーフに。

What do you see ? I see a key on the ground
何が見えますか？地面の上に鍵があるよ
What kind ? Just a key. But it’s shinning
どのような？ただの鍵だけど、光っているんだ
Whatcha gonna do ? I wanna pick it up
どうするつもり？それを拾っておきたいんだよ
What you say ?
何を言っているんですか？
I’ve got a feeling something’s happening
何かが起きているという気が、ずっとしているんだ
It gives me a thrill but it’s also very frightening
それはスリルがあるんだけれど、とても恐ろしいものなんだ…

歌詞の一部です。正直自分の知見では到底理解することは叶いませんが、少なくともこの曲は
明るい印象を持った楽曲ではない事ぐらいは分かります。
デザインにもそういった鬱屈とした雰囲気は現れており、着古したような質感のボディに
襟元のダメージや千切られたような裾、気だるげなオーバー目のサイズ感。

一つ一つの要素は決してプラスと言い切れる物ではない、しかしそれらが一着の服に集約された時に「かっこいい」と思わされる。不思議です本当に。
掴みどころがなくて、でも魅力的に感じて心惹かれて、そんな部分も楽曲と似たものを感じます。

soe “Printed L/S Tee “YEK”” – GRAY
soe “Over Dyed Fishing Vest”
色はGRAYもあります、もう少し四季が進んだ頃にはレイヤードしてあげるのもおすすめです。
暑さで何をするにも怠くなってしまう今の時期に、程よく気の抜けたスタイリングで楽しんで欲しいです、ではまた店頭でお待ちしております。