みなさん、花粉に苦しんでおられますでしょうか。
僕は苦しみまくってます。
去年までは簡単な市販薬でやり過ごせてたけど今年は流石に医薬品じゃなければ抑えられない。
周りでも今まではそうじゃなかった人たちも花粉症になり始めている人も多く、
年々花粉症仲間が増えていく。
3月を過ぎたら来月ぐらいに一度実家に帰省でもしようかなと。
自分の地元は四国の徳島県。
いわゆる何もない場所、の代表って感じの地域。
交通機関は未発達。日本で唯一電車というものが走っておらず、走っているのは1時間に1、2本の汽車。車両数も1両編成、たまに2両になったり。あとはバスだが子供達とおじいおばあ以外あまり使わない。
車社会でコンビニでSuicaで払おうとすると馴染みがないのか「Suica….?」という顔をされてしまう。



それでもそんな地元が恋しくなるのは「なんか素敵」だからだ。
建物の低さも、平成初期から進歩してなさそうな繁華街も、メインステーションのデパートは半数が居抜きになっているのも、シャッター街の多さも、そこには東京には絶対にないノスタルジックとどこか暖かさを感じる。
そんなことを考えながら実家の8階から眺める景色が好きなのだ。
「なんか素敵」だと思える情景は人それぞれにあって、それは唯一無二。
その人の今に至るまでの人生が投影された、その人にしかない価値観。



SHINYA KOZUKA 2026S/S ”The moon is floating in the room”(前置きが長くなりました)
今シーズンは部屋から見た情景がコレクションの根幹にある。
東京の事務所の部屋から月を見る時。
大阪の実家にある母親の部屋でくつろいだ目線の先にあった、母親に送った布で作ったカーネーション。
デザイナー小塚氏は、異なった部屋で見た異なった情景に一つの同じ感情を抱く。
「なんか素敵だな。」
日常の中によくあるような感情だと思うかもしれない。
月や朝焼け、夕暮れの赤い空を見たら心動かされるし、仲睦まじい老夫婦。
最近の僕でいうと展示会の際、あまり降りない世田谷代田の駅前から望む富士山を見てそう思った。
けれどそれはいつ何時見たって同様に思えるものではない。
小塚氏は素敵なものを素敵だと思えるには、何か心のスイッチのようなものが入っている必要があると考える。
言われてみればそうで、朝遅刻しそうな時に些細な情景に素敵だとは思わないし、
負の感情を抱えた帰路では眼前のことで精一杯になってそれどころではない。
なんでもない時でも、毎日何か素敵と思える発見ができるわけでもない。
ならそのスイッチとはなんなのか。
朝少し早く起きて散歩なのか、美味しいご飯を食べる時か、会いたい人に会える日の高揚なのか。
それほど大袈裟じゃなくても、どこか心に余裕を持って過ごせた日なのか。
大小様々あるが、このコレクションの服たちは、なんでもない日に袖を通すとそのスイッチのようなものに手がかかるような、思いを感じる。





ここまで読んでいただいた方には今シーズンのSHINYAKOZUKAが読む前以上に魅力的に映っていると思う、なんか素敵に映っているはず。
どこかパジャマのような肩の力を抜いたようなサマーベルベットシリーズ、シグネチャーのhi, BAGGYにはテーマである
月とカーネーションが散りばめられ、
定番のホームバギーやリラックス感のあるMASSIVE HENRYはそれこそ家とかリラックスした空気感にはぴったりに映る。
袖を通すことで、それこそ家の中や近所にある気づいたことのなかった素敵を感じるスイッチを押してもらえるような。
「なんか素敵」難しい言葉や感情じゃなくても、それだけでいいし、それぐらいでいい。
目を惹くデザインの中にあるのは小塚氏の詩的な語りかけ。
服というものは、好きになればなるほど素材やパターン、カラーリングやシルエットばかりを見てしまいがち。
その中で何気ない瞬間に宿るロマンチシズムを内包したSHINYA KOZUKAの服には国内外から評価が集まるのだと思う。

それを裏付けるのが今年のLVMHプライズ セミファイナリスト選出だろう。
世界各地から実力ある新鋭デザイナーが集い、大きな意義を持つこの賞のセミファイナリストノミネートの写真では唯一、その顔を隠している。
SHINYAKOZUKAの根幹にあるのはBlur、Vague、Unclear、Hidden。「曖昧」と「ぼかす」。
謙虚な彼が服を通して作り上げる詩的でロマンチックな世界観は、スペックや見た目だけでは語りきれない、唯一無二の価値を持つ。
次の帰省はホームバギーをお供に帰ろうと思います。
〈紹介アイテム〉
SHINYAKOZUKA “FLOWY SHIRT(ISSUE#8)” – SILENT BLACK
SHINYAKOZUKA “MASSIVE HENRY(ISSUE#8)” – ECRU
SHINYAKOZUKA “ORDINARY HOME BAGGY(ISSUE#8)” – HEATHER
SHINYAKOZUKA “MASSIVE HENRY(ISSUE#8)” – BLACK
SHINYAKOZUKA “B-64(ISSUE#8)” – BLACK PALETTE
SHINYAKOZUKA “Hi, BAGGY WITH EMBROIDERY(ISSUE#8)” – SILENT BLACK
〈ONLINE STORE〉
SHINYAKOZUKA 2026S/S ONLINE STORE
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【取扱いブランド】(ABC〜順)
ANCELLM // アンセルム
ALMOSTBLACK // オールモストブラック
ANTHEM A // アンセムエー
ANEI//アーネイ
BED J.W. FORD // ベッドフォード
EMAM // エマム
Garden of Eden // ガーデンオブエデン
JUHA // ユハ
KUBORAUM // クボラム
Leh // レー
M A S U // マス/エムエーエスユー
my beautiful landlet // マイビューティフルランドレット
PATRICK STEPHAN // パトリックステファン
RAKINES // ラキネス
SEALSON // シールソン
SHINYA KOZUKA // シンヤコヅカ
THE JEAN PIERRE // ジャンピエール
soe // ソーイ
VOAAOV // ヴォアーヴ
YOKO SAKAMOTO // ヨーコサカモト
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