振り返るという行為

ここ数日、ジャケットやニット、アウターなどを手に取られる方が増えて四季の移り変わりを実感する。
毎年言ってることではあるが、その中でも今年は一際夏が長かったのもあり “本当に冬服を着られるのか” なんて思ったりもしたが杞憂で済みそう。
少し遅い秋が来て、年の瀬と一緒に冬が来て、イルミネーションやプレゼント、これからの季節は
個人的に人々の心が最も揺れ動く時期と思う、そんな時期にこんな服があればと。

BED J.W. FORD “Snow Pattern Cardigan” – Beige
BED J.W. FORD “Snow Pattern Crew Neck Knit” – Navy
雪の結晶、煌めくスパンコール、、昔心躍ったツリーの装飾のように、かけがえのない
記憶を思い出させるような服。

デザイナーの山岸さんさんにとって今季は自身の莫大な記憶の中から
“これまで” や “あの頃” を顧みるシーズンだった。
“それら” は強烈に記憶に刻み込まれた憧れたち。

山岸さん自身はANN DEMEULEMEESTER , DRIES VAN NOTENらに憧れていたらしい。
そんなあの頃を反芻し、また前に進む。

BED J.W. FORD “Snow Pattern Crew Neck Knit” – Beige
BED J.W. FORD “Snow Pattern Cardigan” – Navy

今でも記憶に残るほどの強烈に炸裂した憧れは光を反射するような煌めきを、
過去を振り返るという行為が持つ後ろ向きな側面は過去の古傷のようにダメージとなり
ゆっくりと一つ一つの記憶が積み重なって作り出す雪の結晶。